山口修司の中辛鉄道コラム”ぶった斬り!!”

新進気鋭の交通評論家が、日常の鉄道ニュースに対し、独自の視点で鋭く切り込みます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

”揺れる鉄路”、「窮地に追い込まれた」というオオカミ少年の向こう側

鉄道ジャーナルの今月号に、「窮地に追い込まれたJR北海道」という記事が載っている。著者は、我が国の交通政策研究の第一人者でお馴染み、佐藤信之氏である。JR北があと数年のうちに資金ショートするというのは、ほとんどオオカミ少年のようであり、関係各…

JR西「恐怖の研修」=”体質の象徴”、ってホント?

久々に、頭に血が上るほど腹が立った。JR西に対してではありません。このコラムの筆者に対してです。くだんの研修が有効かどうかという議論は、さしあたり、横に置いてみたい。 本コラムが決定的に説得力を持たないのは、タイトルの「恐怖の研修」と「変わら…

のぞみ人身事故についての暫定見解

産経WEST*1によれば、奇しくも、>JR西の内規では、走行中に鳥など小動物と衝突した場合はただちに停止させる必要はないが、運転指令への報告は必要と定められている。 一方、読売*2によれば、「駅員が血痕認識…鳥と衝突と思った」という。 つまり、単に、…

いい加減にしてほしい、新幹線誘致合戦絵図

toyokeizai.net 執筆者は、鉄道ファンにはお馴染みの、大坂直樹さん。 建設費がいくらフローではなくストックだとしても、1路線あたり数千億円かかるとなれば、それを違う用途に回すという検討もすべき。なぜなら、建設費の2/3は国民全体の税金、残り1/3は、…

のぞみ台車亀裂事故についての時系列見解

(2017年12月21日) diamond.jp 違うと思います。東海道新幹線は、”超過密ダイヤ”なんかではありませんが(過密だったら、時速300キロ弱なんて無理)、昼間でものぞみは1時間に10本以上走っているので、1本くらい間引いても、どうってことはない。問題の根底…