山口修司の中辛鉄道コラム”ぶった斬り!!”

新進気鋭の交通評論家が、日常の鉄道ニュースに対し、独自の視点で鋭く切り込みます。

のぞみ人身事故についての暫定見解

産経WEST*1によれば、奇しくも、
>JR西の内規では、走行中に鳥など小動物と衝突した場合はただちに停止させる必要はないが、運転指令への報告は必要と定められている。

一方、読売*2によれば、「駅員が血痕認識…鳥と衝突と思った」という。

つまり、単に、運転士が報告義務を怠った。それ以上でもそれ以下でもない。私含め一般人は、運転士より運行指令の方が立場が上だと考えますが、組織力学的には逆なのが実態なのかも知れません。だから、「運転に支障はないから、指令に申告を入れなくていいだろう」という発想になる。もしそうなら、運転士は安部誠治先生のいう、”組織の末端”ではない。浸透も何もないわけです。台車亀裂の時と同じですが、”安全意識”うんぬんの問題ではなく、組織マネジメントの問題だと私は診ています。

*1 https://www.sankei.com/we…/news/180615/wst1806150064-n1.html
*2 http://www.yomiuri.co.jp/national/20180615-OYT1T50086.html

 

(本投稿は、私のフェイスブック投稿より転載)